【単 著】
1) アイアンブリッジ(Iron Bridge)
五十畑弘
建設図書刊,1989年12月
 本書は1779年に完成し,現存する世界初の鉄橋,アイアンブリッジについてイギリスで出版された「Iron Bridge」(N.Cossons, B.Trinder 著)を翻訳出版したものである。アイアンブリッジの建設計画,建設,橋が地域交通に果たした役割,維持補修,景観,アイアンブリッジ後の鉄橋の建設,改修工事について述べている。各章に訳者による詳細な注釈を加えた。
【少数著作者共著】
2) 官民パートナーシップ手法によるオーレンス連絡路プロジェクト・マネージメント −デンマークとスウェーデンを繋いだ事例 −
五十畑,駒田,海藤,中川,有岡,新田,神
(財)海洋架橋・橋梁調査会,2007年12月
 スウェーデン・デンマーク間を結ぶオーレスンリンクの建設に関するマネジメントを取り上げたイギリス発行の図書の翻訳版である。先進的なPPP事例を活用したプロジェクトマネジメントの事例が紹介されている。

3) PFI実践ガイド −資金調達から建設,運営まで,英国版インフラ整備の新手法−
五十畑弘,廣実正人
日経BP社刊,1998年9月
 本書はイギリスの建設産業カウンシル(Construction Industry Council)によって発刊された「Constructor's Key Guide(Tomas Telford, London)」の翻訳出版書である.PFI先進国のイギリスでの経験を踏まえて,PFIに関する知識,知見を実践的に解説をしたもので,PFIの入門書として書かれたものである。筆者は前半半分を担当。

4) フォース橋の100年 (100 years of The Forth Bridge)
五十畑弘,上原正,今尚之,知野泰明,月岡康一,藪中克一
土木学会編,1993年12月
 本書はスコットランドの歴史的名橋のフォース鉄道橋の100周年記念出版された「A 100 years of the Forth bridge(Thomas Telford, London)の翻訳出版書である。土木学会で出版グループを構成し,筆者が座長を勤め,1章と全体統括を行った。本書は,フォース橋の設計,建設,維持管理などについて述べられている。
【多数著作者共著】
5) 建設産業事典
五十畑,松浦,寺田,六波羅他約10名
鹿島出版会,2008年9月
 法律・会計,建築,土木の3分野からのアプローチで建設市場,契約,生産組織,労働,業界,政策制度,技術,事業・プロジェクトについて,100のテーマごとに解説をする内容で,筆者は土木分野を執筆担当した。

6) 歴史的鋼橋の補修・補強マニュアル(案),土木学会,鋼構造シリーズ
五十畑弘,他10名
土木学会刊,2006年11月
 本書は,歴史的鋼橋の補修・補強に関するガイドラインとして土木学会より発刊するもので,土木学会鋼構造委員会歴史駅鋼橋の補修・補強小委員会(筆者が委員長)の3ヵ年の活動性かとしてまとめるものである。近年の歴史性をもつ土木構造物の補修・補強の流れのなかで,件数的にも今後多数のニーズが予測される鋼橋についてその方向性を示すものである。

7) 新版「日本の橋」
五十畑弘,他12名
(社)日本橋梁建設協会編,朝倉書店刊,2004年5月20日
 本書は,筆者が編集幹事長として平成4年出版の日本の橋(増補版)の全面改訂出版するものである。後半の現代の橋部分を全面書き換えした。本書は,近代以前の伝統的な木橋,石橋の歴史から明治以降の近代橋梁,溶接橋梁,そして現代の橋と日本の橋すべてをカバーする橋の歴史書である。橋の構造のみならず景観,橋のかたちなどについても述べている。

8) 橋梁工学ハンドブック
五十畑弘,他多数
橋梁工学ハンドブック編集委員会編,技報堂出版刊,2004年4月25日
 本書は東京大学名誉教授の伊藤学氏を編集委員長とする共著のハンドブックである。橋梁工学全般について,近年の経験,知見を含めて編集・出版するもので,筆者は第2編,第2章の橋梁維持・補修のうち「ブリッジマネジメント」の部分の執筆を担当した。

9) 鋼構造技術総覧 (土木編)
五十畑弘,他多数
(社)日本鋼構造協会編, 森北出版刊,1998年5月
 本書は,日本鋼構造協会創立30周年記念として名古屋大学の宇佐美教授の編集委員長のもと共著として出版されたもので,土木鋼構造物全般について述べている。筆者は,第1章の「1.1鋼のあゆみと鋼構造物の発展」の部分を執筆担当した本書は,橋のライフサイクル,複合構造,溶接ロボット,維持管理などとともに,環境対応など新しい分野にも言及している。

10) 日本土木史(1966〜1990)土木学会創立80周年記念出版のうち,「第10章: 土木構造物,10.3道路橋」
五十畑弘,他多数
(社)土木学会編・刊,1995年5月
 本書は,土木学会創立80周年記念出版されたもので,多数の共著者の手になる図書である。筆者は第10章: 土木構造物,10.3道路橋について分担執筆した。道路橋の示方書の変遷,各構造形式の鋼橋の発展について,建設事例を取り上げながら,述べた。この中で,鋼橋建設に関する技術的諸課題についても言及した。

11) 日本の橋(増補版),1994年6月
五十畑,他7名
(社)日本橋梁建設協会編,朝倉書店刊,1994年6月
 本書は,昭和59年の(社)日本橋梁建設協会20周年出版の旧版の改訂出版である。進行中の本四架橋,東京湾アクアラインなど現代の橋部分を書き換えた。本書は,近代以前の伝統的な木橋,石橋の歴史から明治以降の近代橋梁,溶接橋梁,そして現代の橋と日本の橋すべてを対象として述べる一般の読者を対象とした橋の歴史書である。